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感染症から国民を守るLINEアカウント「疾管家」


今回は新型コロナウイルスの情報発信で一躍有名になったLINE@チャットボット「疾管家」について紹介します。

疾管家(ジーグワンジャー)は台湾国内の新型コロナウイルス情報や、出国先の感染症情報、健康に関する注意喚起がいち早く届く便利なツールです。


はじまりはインフルエンザ支援


疾管家は2017年、衛生福利部疾病管制署とHTC Corporation(宏達国際電子股份有限公司)が共同開発したLINEアカウントで、一般市民に向けたインフルエンザワクチンの情報発信を目的に開設されました。


台湾では公費でインフルエンザワクチンの接種が可能ですが、受けられる期間や対象者に細かな規定があります。

そのため、インフルエンザワクチンについて相談したい場合は、感染症などの相談窓口“1922”へ電話をするか、疾病管制署と提携している診療所に相談する方法しかありませんでした。


疾管家の登場により、LINEのトーク画面に自分または家族の生年月日、所在地を入力すると、インフルエンザワクチンが公費負担で受けられるか自動で回答を得られるようになりました。

また、ワクチン接種を提供している診療所の連絡先やワクチンに関する問い合わせもLINEで出来るようになりました。




1)インフルエンザについて気軽に質問ができるようになった

画像:LINE疾管家スクリーンショット


止めなかった進化


2018年には医療用の自然言語処理(日常で使っている言語をコンピューターに理解させる技術)を導入し、チャットボットを強化しました。

また、インフルエンザワクチンの接種だけではなく、デング熱の予防方法、エンテロウイルスの症状、医療機関の情報提供を始めるなど利便性を追求していきました。


いまでは出国前に疾管家を通して出国先の感染症状況や防疫情報を知ることができます。

例えば、行き先を設定すると出国前に予防接種を行う必要があるか確認できます。

また、出国と帰国の時間を設定すると、出国の45日前に旅行時の注意事項と防疫措置のメッセージが届き、帰国後も自主健康管理を求めるメッセージが届きます。


そのほか日常生活にまつわる注意喚起も発信しており、国民の健康管理に寄り添うツールへと進化していきました。


2)ちまきを食べる風習がある端午節には、食中毒の注意喚起が配信された

3)手足口病の原因でもあるエンテロウイルスを防ぐために、ぬいぐるみを洗いましょうと呼びかけている

画像:LINE疾管家より


新型コロナから国民を守るLINEアカウントへ


そして2020年1月に、新型コロナウイルスの感染拡大が起こると、衛生福利部疾病管制署はすぐさま感染症状況、予防方法、注意すべき点、各国の感染症状況などの最新防疫情報を配信できるよう機能を追加しました。

現在「疾管家」は新規感染者が確認されるたびにLINEで新型コロナウイルスの感染情報を配信していて、登録者数は210万人を超えました。


画像:LINE疾管家スクリーンショット



記事担当 台湾ノマド Sより

この「疾管家」はLINEの友だち検索の画面で「@taiwancdc」で検索すると追加することが可能です。

LINEという身近なツールで簡単に台湾での新型コロナウイルスについての最新情報を得られますので、気になった方は追加してみてください。(中国語のみ対応です)



画像:LINE疾管家スクリーンショット



参考:衛生福利部疾病管制署より




上記の情報は台湾政府や台湾の報道機関等が発信した情報を弊社で翻訳して日本の方にお伝えしているものです。誤訳や分かりにくい点がありましたら、順次、修正していきますので、こちらからご連絡ください。


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