台湾国内旅行解禁! 7月より国内安心旅行の補助金プラン始まる
新型コロナウイルスの感染拡大により、台湾でも観光産業が大きな影響を受けました。その対応として交通部(国土交通省)は、国内旅行の需要喚起として三段階の規制緩和計画を発表*。5月27日に第一弾となる防疫旅行巡察団を立ち上げました。今回は6月8日に発表された第二段の詳細をお伝えします。
*詳しくは当ブログ“三段階による台湾国内旅行・国際観光の規制緩和計画”記事参照
第二段階「安心旅行」前倒しに!
交通部観光局は6月8日の記者会にて、国内の新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、防疫対策を行いながらの外出により、観光客が回復し始めていることから、8月1日に開始予定だった観光規制緩和措置の第二段階「安心旅行」の前倒しを決定。
第二段階を7月1日から始動させ、新たに「安心旅遊國旅補助方案(国内安心旅行の補助金プラン)」を発表しました。
このプランは観光に必要な「食、宿、遊、買、旅行」に関連した産業促進を図る5大プランです。台湾政府は当プランに約39億台湾ドルの予算を投じることを決定し、約638万人分の国内旅行需要を喚起し、235億台湾ドルの経済効果を見込んでいます。
台湾国内安心旅行の5大補助金プラン
・団体旅行優待サービス
・個人旅行の宿泊優待サービス
・レジャー施設の入園優待サービス
・観光バスの優待サービス
・地方の特別な観光イベント開催の補助
■期間
2020年7月1日~10月31日(平日、土日祝日含む全ての日)
※個人旅行者の遊園地等のレジャー施設入園優待サービスのみ 2020年7月1日~8月31日
■申請方法
旅行代理店や交通部観光局HP等にて事前申請が必要。台湾に住む外国人は対象外
出典:6/8交通部観光局公式facebook
各サービスの概要と条件は下記の通りです。
1)団体旅行優待サービス
・台湾本島の団体ツアー
【概要】1人につき1日700元の奨励助成金を支給(上限:1団体につき最大3万元まで)
【条件】10人以上の団体ツアーかつ1泊2日以上
・離島(金門県、連江県、澎湖県)の団体ツアー
【概要】1人につき1日1200元の奨励助成金を支給(上限:1団体につき最大7万元まで)
【条件】15人以上の団体ツアーかつ1泊2日以上
・企業の社員旅行
【概要】1人につき1日700元の奨励助成金を支給(上限:1団体につき最大5万元まで)
【条件】15人以上の団体ツアー
・星クラスのホテルに宿泊
【概要】1人につき1日700元の奨励助成金を支給(上限:1団体につき最大5万元まで)
【条件】15人以上の団体ツアー
・長期日程のツアー
【概要】1人につき1日700元の奨励助成金を支給(上限:1団体につき最大7万元まで)
【条件】15人以上の団体ツアーかつ2泊3日以上
・ガイドや添乗員の補助
【概要】ガイドや添乗員を雇う場合は、1団体につき1日にさらに1500元の補助金を支給
出典:6/8交通部観光局公式facebook
2)個人旅行者の宿泊優待サービス
【概要】交通部観光局指定の宿泊施設に限り一部屋につき1日1000元の奨励助成金を支給
【条件】台湾本島・離島も利用可能
離島はさらに1000元の奨励助成金を支給
(離島:金門県、連江県、澎湖県、屏東県琉球郷、台東県緑島郷、台東県蘭嶼郷)
※団体旅行優待サービスとの併用はできません
出典:6/8交通部観光局公式facebook
3)個人旅行者の遊園地等のレジャー施設入園優待サービス
【対象】高校生以下の国民(2001/7/1以降に出生した国民)
【概要】夏休み期間の入園無料、期間中何度でも繰り返し利用可能
【期間】2020/7/1~2020/8/31
出典:6/8交通部観光局公式facebook
4)個人旅行者の台湾観光バスの優待サービス
【概要】台湾観光バスツアーに2名で参加すると1名分のツアー料金が無料(観光施設のチケット代なども含む)
【条件】半日ツアー・1日ツアーのいずれか利用可能
金額の上限はなし。各旅行会社が用意したプランから選ぶことができる。
出典:6/8交通部観光局公式facebook
5)地方の特別観光イベント開催補助
補助の対象は一般市民だけでなく、地方自治体もその対象です。
【概要】地方政府は地方の特別な観光イベントを企画すると最大1000万元の補助金を受給
【対象】各県や市の自治体
出典:6/8交通部観光局公式facebook
台視新聞より
参考:交通部觀光局
参考:Calling訂房達人
参考:中台灣好好玩
記事担当者:台湾ノマドSより
日本でも観光業やイベント業、飲食・商店街などを対象とした需要喚起策Go Toキャンペーンが始まる予定ですが、台湾では一足先にこのような補助が行われます。高校生以下はレジャー施設の入園が無料やバスツアーは2人で参加すると1人分の金額が無料になるなど、ユニークなサービスもあり、第二段階「安心旅行」の始動を皆さん心待ちにしています。
また、出典:6/8交通部観光局公式で、各プランを紹介してくれているのは交通部部長 林佳龍さんです。政府の方が前面に立ってアピールする様子はとても台湾らしいですね。
上記の情報は台湾政府や台湾の報道機関等が発信した情報を弊社で翻訳して日本の方にお伝えしているものです。誤訳や分かりにくい点がありましたら、順次、修正していきますので、こちらからご連絡ください。
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