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台湾の旧正月の過ごし方


台湾では旧暦の祝日やイベントが多く、お正月に関しても旧暦でお祝います。中国では旧正月前後で1カ月程度休む会社も少なくありませんが、台湾では約1週間お休みになります。

台湾人にとって12月31日や1月1日はどういう日かというと、大多数の台湾人は「普通の日」と答えます。一応1月1日は祝日としてお休みとなりますが、その前後は通常通り学校や会社があります。


12月31日は台北101で花火があったり、各都市でカウントダウンパーティーなどがあり、1月1日になると「新しい1年が始まった」という気持ちにはなるようですが、盛り上がりを見せるのはやはり旧正月なのだそうです。台湾人はどのように旧正月を過ごしているのか紹介します!



今年の旧正月休暇は2/10から2/16までの1週間でした。

一般的な旧正月の過ごし方は

大晦日前日:帰省する

大晦日(除夕)…家の大掃除、年越し料理を食べる、家族と家で過ごす

元旦(春節)…父方の親族と家で過ごす

2日(初二)…母方の親族と家で過ごす

3日(初三)…3日目以降から親族もしくは友人と外出/旅行に出る


といった感じです。


ではノマド台湾人スタッフの旧正月をみんなで覗いてみましょう!




お正月飾り

お正月前には玄関に春聯(赤い紙に各種縁起の良い対句を書いたもの)を貼ります。正月が過ぎてもそのまま1年中付けたままで翌年に新しいものに変えます。もう一つは冷蔵庫用の春聯。「山海珍味」と書いてあるのですが食べ物に困らないようにとの願いが込められています。


・玄関に貼る春聯と冷蔵庫の春聯



家では神様へのお供え物を置きます。お正月にはネコヤナギに似ている銀柳、百合、パイナップルの花を飾ります。

・お供え物にはパイナップルや大きな百合の花も飾る




おせち料理

お正月に食べる料理を年菜といいます。テーブルいっぱいにごちそうを並べるのが台湾のおせち料理。決まった料理は特にないそうですが、魚を丸ごと一匹調理したお料理は欠かせないそうです。「魚」と「余」の発音が同じことから、お魚料理をわざと少し余らせることでこの1年が裕福であるように願います。お家ですべて作る家庭、一部をレストランで買って来る家庭とそれぞれです。



・おいしそうな家庭料理が並びます。お魚料も理発見!



・お店では年菜専用メニューがテイクアウトできます



また、台湾には様々な地域や国にルーツを持つ人が沢山住んでいます。客家人の家系のスタッフのお家では客家料理もテーブルに並びます。


これはニョッバンといって、米ともち米を粉状にして、豚肉を加えたものを型に入れ蒸し、食べるときにフライパンで焼いて食べます。日本の郷土料理のように台湾のお正月料理も様々ですね。


そしてこの時期には欠かせないのが蒸しパンのような發糕(ファーガオ)です。發糕は食べるとお金がたまるといわれている縁起の良いお菓子です。

・客家料理のニョッバン


・つい食べ過ぎちゃう!?縁起のいい發糕


・蘿蔔糕(大根餅)。こちらは大根やもち米粉、干しエビなどを混ぜて蒸しあげたもの




お正月の楽しみ

台湾では元旦以降に初詣に行きますが、旧正月中であればいつでもいいようです。街を歩けばデーパトや専門店の入り口でも大きなお正月飾りを見ることができます。






以前の記事「旧正月に欠かせない紅包!」で紅包については詳しくお話させて頂きましたが、台湾ではご両親にも日本でお年玉にあたる紅包を渡します。紙の封筒ではなく、手作りの紅包なんてすごいですね。そして、なんとペットにも!猫の首についているのはペット用の紅包。この子は200元ももらったそうですよ。笑

・普通の紅包、手作りの紅包、猫ちゃんにもお年玉!



親戚や家族がたくさん集まれば、ちょっとしたおこずかいをかけたゲームが欠かせません。麻雀はもちろんのこと、私たち日本人にはなじみのない四色牌やトランプでする十八豆子というゲームなどをするそうです。


四色牌はその字の通り4色の計112枚のカードを使うのですが麻雀とルールが似ています。十八豆子は真ん中のお椀に4個のサイコロを振り競うゲームですがルールはトランプのポーカーに少し似ています。

・四色牌と麻雀



今年はコロナの影響で外出を控える人も多かったため、家庭でのんびり過ごす方が多かったと思います。おいしいものを食べたり、家族でゲームを楽しんだり、過ごし方は日本のお正月と少し似ていますね。

一方で、自分の国に帰省できない外国人や海外旅行に出かけられない台湾人がいたためか、いつも人が少なくなる台北市でも人が多く感じました。


記事担当者:台湾ノマドYより





絵本で味わう旧正月気分!

台湾では旧正月の過ごし方をまとめた仕掛け絵本なんかもあります。お正月前に買い物に行ったり、街のお祭りに行ったり、絵本を見ているだけでワクワクしますね。気になった方は、誠品書店のHPをチェックしてみてください~。




写真で台湾!Instagramにて公開中

▼ノマド 台北女子社員日記

台湾勤務の台日スタッフが、日々の暮らしの中からディープな台湾を発信しています。



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