【2023年】台湾の旧正月の過ごし方
毎年恒例になっている!?台湾ノマドの旧正月の様子をお届けします!
●旧正月とは
旧暦で言う新年のことで、台湾人にとって一年で最も重要な行事の一つです。
旧暦は月の満ち欠けの周期と太陽の動きを加味した暦で、台湾では農暦と呼ばれています。
台湾の公式の暦は新暦(日本と同じ暦)ですが、大晦日や旧正月、元宵節、中秋節などの祝日は、農暦が用いられています。
農暦は新暦の1月から2月の間の新月になる日が新年となるため、毎年日にちが違います。
2023年の旧正月休みは1/20から1/29の10連休!
日本と比べると連休が少ない台湾では貴重なお休みです。
台湾ではLINEやSNSで新年の挨拶が書かれた画像を送ることがあります。
ノマドでも新年の挨拶で使える画像を作りました!



今年の旧正月は終わってしまいましたが、みなさんぜひダウンロードをして来年以降ご活用ください!
●旧正月の過ごし方
地域に異なりますが、台湾の一般的な旧正月の過ごし方や風習をご紹介します。
大晦日(除夕)にすること
・春聯を貼る(朝の6時からお昼の12時までがベストタイミングみたいです!)
・大掃除
・家で祖先にお供え物をし、お祈りをする
・家族で年夜飯(年越し料理)を食べる
・紅包(お年玉)を渡す
・午前0時に魔除けのために爆竹を鳴らす
元旦(春節)
・廟へ行きお参りをする
・金運向上のため、なるべく掃除をしない
2日目(初二)
・既婚の女性が実家に帰る
3日目(初三)
・ネズミの嫁入り(老鼠娶親)という言い伝えがあり、ネズミの邪魔をしないように、早起きをしない。そして、旧正月の準備で疲れた体をゆっくり休める
4日目(初四)
・特になし
5日目(初五)
・五路財神という富の神様の誕生日で、財運を願ってお祈りをする。縁起担ぎでこの日を仕事初めにする人も多い
こうして見てみると、毎日たくさんの風習がたくさんあって結構忙しいですね!
大晦日に掃除や元日は掃除しないなど、日本のお正月と似ている部分もあります。
●旧正月の風習
次は、ノマドスタッフの今年の旧正月の様子をご紹介します!
・春聯
こちらは台湾ノマドのスタッフがつくった手書きの春聯!とっても可愛いです!春聯には縁起のいい富の色である金色を用いられることも多いです。


こちらには今年の干支のうさぎと財運パワーを引き寄せると言われている「元寶」が描かれています!

版画の春聯も味があって素敵です!版画だと何枚も刷れるので、お友達や家族にプレゼントするのもいいですね!

冷蔵庫にも春聯を貼ります。「山珍海味」と書いて食べ物に困らないようにという意味が込められた冷蔵庫用の春聯もあります。
・年夜飯(年越し料理)
台湾では旧暦の大晦日に家族で年夜飯(年越し料理)を食べます。大晦日に食べると縁起が良い食べ物がたくさんあるので、少しご紹介します。
魚:
「年年有餘(毎年お金や食べ物が余るほどある)」という言葉があり、魚の発音が「餘」と同じです。大晦日に魚を食べて少し残すと、翌年も余裕のある生活ができると言われています。
鶏肉:
鶏は台湾語で「ゲェ」と発音し、家を意味する台湾語と同じ発音から、鶏を頭から尻尾までまるごと一羽食べて、家族円満を祈願します。
水餃子:
中国の昔のお金「元寶」に似ていることから、縁起が良いと言われています。
大根:
大根の台湾語「ザイタオ」と、中国語の彩頭(幸先がいい)の発音が似ています。
長年菜:
長寿を意味する長年菜を一口で食べることで、長寿を祈願します。台湾北部はからし菜、南部はほうれん草を食べるそうです!
年糕(お餅):
餅を意味する「糕」が「高」と同じ発音で、運気が上昇すると言われています。
こちらはノマドスタッフの年夜飯。品数がすごいです!良い新年を迎えられるように、それぞれの料理に思いが込められています。

・紅包(お年玉)
台湾でもお年玉を渡す習慣があります。一般的に学生の間は紅包をもらえる側で、学校を卒業して社会人になってからは渡す側になります。渡す相手は主に両親、自分の子供、甥っ子、姪っ子です。こちらはノマドスタッフが家族に渡した扇形の紅包!最近は面白いお年玉入れがたくさんあります。貰ったほうもより嬉しいですね!

・麻雀
日本でお正月にかるたやすごろくをするように、台湾では旧正月に親戚が集まると麻雀をします。

・開運の縁起のいいお花
ノマドスタッフの実家では旧正月にお花を飾ります。こちらはパイナップル科のお花、鳳梨花(ブロメリア)です。パイナップルの台湾語の発音が中国語の好運旺旺來(良いことが盛んにやってくるという)の「旺來」と同じことから、縁起が良いと言われています。


こちらは長壽花(カランコエ)。花言葉は大吉大利(縁起が良く、全てが順調でありますように)で、お祝い事にピッタリなお花です。
●旧正月中の街の様子
赤い提灯や今年の干支であるうさぎがモチーフの飾りがたくさん。街を歩いているだけでワクワクします!




以上、2023年台湾の旧正月の様子でした!
台湾の旧正月は、新年をより良い年にするために様々な風習があります。家族と旧正月を過ごすためにたくさんの人が帰省し、台北市内はすごく静かでいつもと違う雰囲気でした。お店も閉まっているところが多く、旧正月中に旅行にくる方は注意が必要かもしれません!
台湾の旧正月の雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいです。
●過去の旧正月関連の記事もぜひご覧ください
過去の記事:
【2023年】台湾の旧正月前の様子
https://www.nomad-taiwannews.com/post/taiwannews20230117
旧正月に欠かせない紅包!
https://www.nomad-taiwannews.com/post/旧正月に欠かせない紅包!
【2021年】台湾の旧正月の過ごし方
写真で台湾!Instagramにて公開中
▼ノマド 台北女子社員日記
台湾勤務の台日スタッフが、日々の暮らしの中からディープな台湾を発信しています。
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