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真冬の台湾は日本より寒い!?寒波到来で積雪も


2021年のスタート、日本では寒波の影響により、日本海側を中心に各地で記録的な大雪となりました。

同じころ台湾でも強烈な寒波に見舞われ、陽明山(台北市)や太平山(宜蘭県)、合歓山(花蓮県、南投県)などの山沿いの地域では積雪が確認されました。あたたかいイメージが強い台湾ですが、標高が高い山が多くこのような場所では度々雪が観測されています。


北が亜熱帯、南は熱帯地に域属する台湾は、冬場の平均気温が15℃~19℃と日本に比べて暖かいことから、都市部の一般家庭では冷暖房付き空調がないケースが多いです。

そんな中、訪れた今回の寒波。積雪を喜ぶ人もいれば、寒さ対策に走る人もいたようです。

今回は台湾の真冬の様子を紹介します。



山間の学校では暖房器具を設置

台湾北東部に位置する宜蘭県。1月12日の民視新聞網によると、海抜1200mの場所にある南山小学校では、この時期になると気温が0℃を下回ることもあるため、暖房が設置されるそうです。とはいえ、ニュース記事の写真を見ると日本の一般家庭にあるようなヒーターやパラボラカーボンヒーターを使用。

この日は気温が2℃しかなかったため、子どもたちはダウンジャケットやジャンパーを着ながら授業を受けています。休み時間になると、みんなで暖房器具の前に集まり暖を取る姿が見られたそうです。



映像:民視新聞網 YouTubeより


参考:民視新聞網



積雪を一目見ようと多くの人が集まる

同じく宜蘭にある海抜1950mの太平山では、1月7日に雪が降り始め、翌日には3センチほどの積雪となりました。一面の銀世界を一目見ようと、早朝から多くのお客さんで賑わいました。はしゃぎながら雪を投げ合う人や、雪だるまづくりを楽しむ人。

中には幻想的な雪景色をバックに、着物やウエディングドレス姿で撮影を行う人もいました。1月13日には、残雪を見に行こうとたくさんの人が太平山を訪れ、山道が渋滞しました。

映像:中央通訊社YouTubeより


参考:中央通訊社

参考:三立新聞網



農作物には冷害の被害も

台湾東部に位置する花蓮では、年明けから続いている寒気の影響で10℃以下の日が10日以上続いていました。その影響で農作物に大きな被害が出ています。パイナップル農家の王さんは、旧正月の飾りとして用いられるパイナップルを育てていましたが、寒さの影響で葉の一部が黄色く変色するなどして出荷ができない状態になってしまいました。


瑞穗郷の農業団体によると、周辺のパイナップル畑を合わせて約45ヘクタールが冷害の被害を受けたとしています。飾り物として出荷が困難なパイナップルは、お菓子やジャムなどの加工品に用いられるようです。


参考:自由時報



カイロや暖房器具が一時品切れになる店舗も

1月に入り、台北では最低気温が10℃に満たない日がたびたび出て来ています。そのため暖房器具や使い捨てカイロの売上が伸びているそうです。あるネットユーザーが17店舗ほど薬局を回ったそうですが、購入できたのは2パックで入手が困難だったと述べています。



参考:蘋果即時



台湾の寒さ対策は?

夏の間はどこに行っても冷房が完備され、部屋の中はタイル式の床など暑さに対する備えは十分な台湾ですが、今回のように気温が10℃以下を下回る時期はとても短いため、寒さに対する備えは少し不十分と言えます。

一般家庭では暖房付きエアコンの普及が低いため、寒さを感じたときは重ね着をしたり、家の中でコートを着たまま過ごすこともあります。また、カラダの中から温める方法として、生姜や黒糖が入った飲み物を飲んだり、火鍋を食べて過ごします。寒波到来時はひょっとしたら日本の冬よりも寒い!?かもしれませんね。




上記の情報は台湾政府や台湾の報道機関等が発信した情報を弊社で翻訳して日本の方にお伝えしているものです。誤訳や分かりにくい点がありましたら、順次、修正していきますので、こちらからご連絡ください。


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