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台湾茶のはなし~阿里山茶~

今回はのまど商店でもメイン商品として取り扱う台湾阿里山茶を紹介します。

阿里山茶は台湾南部 嘉義縣の阿里山でとれるお茶で、高山茶の代表格でもあります。茶園の標高が上がるほど香り、味わいも長く深く楽しめます。阿里山の標高は1000m~1700mで、茶園は夏でも朝晩肌寒く、冬は雪が降りそうな気温まで下がります。このような気候は茶葉にとって厳しい環境ですが、それだけにしっかりと旨味、栄養分が詰まった茶葉に育ちます。



阿里山茶

阿里山は烏龍茶が有名で、茶葉の品種は中国大陸から持ち帰った青心烏龍茶品種と台湾独自の品種 金萓です。最近では金萓種を使った紅茶や佳葉龍茶(ギャバロン茶)などもあります。


製茶は春夏秋冬と全ての季節で行われます。

標高が高く傾斜もあることから、大型機械の持ち込みが難しく、今でも多くの茶園が手摘みをしています。茶摘みの季節になると至る所でお茶を摘む様子が見られます。

一年を通して栽培される阿里山茶の旬は、春と冬です。春は香りが高く、冬は深い味わいを楽しめます。

夏と秋は天気の良い日が続きますので、茶葉はすくすくと育ち沢山のお茶を摘むことが出来ます。茶園によっては夏のお茶で紅茶や白茶※1を作ったり、今でも新しいお茶の研究がなされています。また、冬茶の製茶が終わった後にまれに冬片※2のお茶などもつくられています。

写真はイメージです

※1白茶・・・中国茶の製造方法の一つ。(もっともシンプルな製造方法の中国茶。中国福建省で多く製造されている種類で台湾では近年生産されるようになり、高い香りが注目されています。

※2冬片・・・冬茶の製茶が終わり茶樹を休ませている間に、急に天気が温かくなるなどして育った茶葉を使用したお茶。寒い冬に育った茶葉を使って作るため味わい深く、甘く渋みの少ない茶葉に育ちます。


阿里山茶の淹れ方

丸まった茶葉ですので、一般的な急須の底が隠れるくらいの茶葉の量が目安になります。100度のお湯で1煎目は20秒ほど待って淹れてみてください。2煎目以降は10秒ずつ長く待つと良いでしょう。5煎以上、たっぷりとお楽しみいただけます。



阿里山茶はこんな季節のお茶がおすすめ

阿里山茶は春と冬がおすすめです。11月に冬茶の製造が終わってから半年置いて春の太陽のしたで育った茶葉は香り高く、やさしい味わいをお楽しみいただけます。また、台湾であっても寒暖の差の激しい阿里山の冬の気候で育った冬茶は味わい深く、栄養の沢山詰まったお茶を楽しめます。



冬茶の季節です

阿里山では、11月頭から始まった冬茶の茶摘みがそろそろ終わり、茶園は冬の休息に入ります。店頭には既に新茶の商品が並んでいますが、台湾のお茶好きさんは、購入してから自宅でゆっくりと寝かせてからお茶を楽しみます。

出来立てのお茶は、「火香」といって火入れ時の香りを感じることがあり、味わいも少し強めに感じることがあります。そのため、フレッシュな味わいを好むとき以外は少し時間を置いて、火香が落ち着いたころに開封する人も多いです。一般的に半年ほど寝かせます。今年の冬茶は来年の春くらいまで寝かせておくのも良いですね。

もちろん出来立てでしか味わえないフレッシュさも格別です。今年の新茶と昨年の冬茶を飲み比べるのも楽しいかもしれませんね。


他にものまど商店では選りすぐりの台湾茶を販売しています。「台湾茶を飲んでみたいけど何を買って良いか分からない」という方にもおススメの少量の茶葉も扱っていますので、ぜひお試し下さい!


▼のまど商店オンラインショップ





おまけ

台湾茶Q&A

烏龍茶は発酵すると旨みが増したりしますか?

お茶の発酵は主に香りに影響します。茶摘みをした茶葉を風通しの良い所に置く萎凋(いちょう)という工程で発酵を促すと、鳥龍茶特有の花や果物の香りが楽しめます。

茶葉本来がもつ成分には主にカテキン、カフェイン、アミノ酸などがあり、カテキンは渋みを、カフェインは苦味を、アミノ酸は旨味成分を持っています。アミノ酸の中でもお茶に多く含まれているのがテアニンで、テアニンにはリラックス作用があると言われているので、お茶をのんでホットするのはこのテアニンから来るのも一つの理由です。


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