新型コロナウイルス台湾国内感染状況(2020/05/31時点)
更新日:2020年7月29日
5月31日に発表された台湾国内の新型コロナウイルス感染状況をお伝えします。
先週(5/25~5/31)は、海外からの帰国者1人の新規感染が確認されました。また、台湾国内での感染者は49日連続で0人でした。31日までの感染者数は累計で442人(国内感染55、海外からの帰国者351、敦睦艦隊の乗組員36、死亡者7)で、そのうち423人は隔離解除されています。
また中央感染症指揮センターは、「新型コロナウイルス自費検査の条件緩和」について、先週提示した対象者以外にも、必要な場合は誰でも検査が受けられるようになったと発表しました。
(新型コロナウイルス台湾国内感染状況(2020/05/24時点)を参照)
出典:疾管家※2020/05/31LINE配信画像
※疾管家とは衛生福利部が発信するLINEの公式アカウントで、新型コロナウイルスに関する最新情報を発信しています。
台湾国内の最新の感染状況分布図は以下よりご確認いただけます。
yahoo!新聞 新冠肺炎全球疫情
実聯制(実連制)による個人データ保護措置
中央感染症指揮センターは安全な状態で日常生活と経済を両立させるために、専門家と関係者で会議を行い、「実聯制の措置案内」を発表しました。
実聯制は、各施設や会場が出入りする人たちの連絡先情報を集めて管理し、必要な時にその場にいた人たちにすぐに連絡が取れる体制を整えることを目的としています。そのため連絡先さえしっかり提示すれば、仮名や苗字のみの申告も可能で、実名制のように氏名の申告や身分証提示の必要がありません。
現在台湾では、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていることもあり、大勢の人が集まる場所や施設によっては実名制を取り入れるのが難しい場合があるため、実聯制が取り入れられるようになりました。
今回発表された「実聯制の措置案内」では、集めた個人情報を守るため、必ず下記の事項を遵守する必要があります。
1. 来場者/利用者に下記7つ情報を告知する。
個人データを収集する機関
利用目的
データ項目
利用期間
利用対象と方法
個人データ保護法に基づいて請求できる権利
個人データを申告しない場合の影響
2. 当データは最大28日間保存でき、それ以降は必ず削除や処理する
3. 当データは感染症を取り調べる際にのみ利用でき、それ以外は使用不可とする
4. 各場所で収集した一般市民の個人データは必ず専門家が情報を管理する
5. 個人データを収集する際に書類、または電子データで管理する。電子データで管理する場合、必ずセキュリティ対策を取る
出典:疾管家※2020/05/28LINE配信画像
精神科の見舞い・各業種の防疫措置を緩和
台湾国内の感染状況が落ち着いてきており、地域コミュニティの安全が保たれていることから、中央感染症指揮センターは防疫措置を緩和しいくことを発表しました。
精神科患者の入院期間が長く、精神状態が不安定な場合がある事を考慮し、5月25日より精神科へのお見舞いができるようになりました。
病院と訪問者は以下の規則を遵守すること
お見舞いは予約制とする。また実名制または実聯制を導入し、訪問者の個人情報を管理する
訪問者は渡航歴、職業、接触歴、集団(クラスター)を申告する
訪問者に体温測定、個人の衛生管理を求める
入院者1人につき1日に1回の訪問、一つの部屋に1組に限る。1組の人数は最大2人まで
入院者と訪問者は必ずマスクを着用し、院内の防疫措置を守る
ナイトクラブなどを含む各業種の防疫措置の緩和については以下になります。
室内1.5メートル以上、室外1メートル以上のソーシャルディスタンスを保つ
マスクを着用
アクリル板などで区切る
以上の安全措置を全て取れた上で、さらに実名制または実聯制の導入が最も安全ですが、場所などの問題により守れない場合は、上記3つの中の1つ以上を取り入れ、さらに実名制か実聯制のどちらかを導入し、試行と調整をしていくよう指示しています。
出典:疾管家※2020/05/25LINE配信画像
参考:衛生福利部疾病管制署より
上記の情報は台湾政府や台湾の報道機関等が発信した情報を弊社で翻訳して日本の方にお伝えしているものです。誤訳や分かりにくい点がありましたら、順次、修正していきますので、こちらからご連絡ください。
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